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実務で使えるTitaniumテクニック

Titanium Mobile を実務的に使うための開発環境の整え方(1)

Ryugoo

Titanium Mobile を実務的に使うための開発環境の整え方(1)

はじめに

はじめまして。ChatWork株式会社の宮下と申します。ChatWorkはビジネスシーンに向けたチャットを提供するウェブサービスです。ChatWorkではiOS/Android向けのモバイルアプリケーションの開発にTitanium Mobileを採用しています(2013年09月現在)。この連載ではTitanium Mobileを実務レベルで使う際に行っている開発環境の整え方や工夫を紹介したいと思います。

Titanium Mobile とは

Titanium Mobile(以下Titanium)はAppcelerator Inc.が提供するアプリケーション開発環境です。Titaniumを使うことで、iOSやAndroid(他にはTizenやBlackBerryなど)に対応するネイティブアプリケーション開発をJavaScriptを使って同時に行うことができます。iOS SDKやAndroid SDKが提供する多くの機能を使うことが可能で、それぞれのプラットフォームの差違を吸収するためのTitanium APIをJavaScriptから呼び出すことでマルチプラットフォームに対応するアプリケーション開発を実現します。

Titanium的なネイティブアプリケーション

Titaniumが類似するマルチプラットフォーム対応のアプリケーション開発環境と異なる点は、ネイティブアプリケーションを構築できる点にあります。そのためシステムが提供する標準的なUIを使うことができます。UIがHTML/CSS/JavaScriptで構築されたアプリケーションとは異なり、アプリケーションのアニメーション動作などが標準的な動きになるので、アプリケーションを使うユーザーからするとTitaniumで構築されたアプリケーションなのかネイティブなプログラミング言語で構築されたのかどうかは見分けが付かなくなります。

ただ、TitaniumはJavaScriptで書かれたソースコードをObjective-CやJavaに変換しているわけではありません。Titaniumはアプリケーションのビルド時にJavaScript実行エンジンを同梱します。このエンジンがJavaScriptで書かれたコードを解釈しながらプラットフォームが提供するAPIと連携します。つまり、Titaniumはプラットフォームと連携するための API = Titanium APIを提供し、このTitanium APIをJavaScriptから呼び出すことで、結果としてネイティブアプリケーションとして動作しています。

Titanium Mobileと開発環境

開発プラットフォーム

TitaniumはOS X、WindowsそしてLinux向けに提供されています。iOSアプリケーション開発はOS X上でしか行うことができませんので、iOSをターゲットにする場合は必然的にOS X を使うことになります。また、iPhoneやiPadといったiOSデバイスでアプリケーションを動作させるためにはiOS Developer Programへの登録も必須です1。この連載では OS Xを使います。

iOS SDK/Android SDK

Titaniumを使ってアプリケーション開発を行うには、それらのプラットフォームが提供するSDKが必要です。iOSアプリケーション開発を行うならばXcodeをインストールすることでiOS SDKが同時にインストールされます。Androidアプリケーション開発を行うのであればAndroid SDKをダウンロードし、ダウンロードされたZIPファイルを適当な場所に展開しておく必要があります。

Xcodeをインストールされた方は一度Xcodeを立ち上げ、PreferencesのDownloadsセクションからCommand Line Toolsを忘れずにインストールしてください。このCommand Line Toolsのインストールを忘れるとTitaniumアプリケーションのビルドができません。

Xcode (Command Line Tools)
Xcode (Command Line Tools)

Titanium Studio

Titaniumを使ってアプリケーションを構築するための環境を整える最も簡単な方法は、公式に提供されているTitanium Studioを使うことです。Titanium StudioはEclipseをベースにした統合開発環境で、コードアシスト機能を持つエディタからデバッガ、シミュレータ・エミュレータを使った動作確認や実機での動作確認など、Titaniumアプリケーション開発をトータルにサポートしています。

初めてTitaniumを使ってアプリケーションの開発を始める際は、このTitanium Studioを使うと便利です。Titanium SDK も一緒にインストールしてくれます。ただ、開発に慣れてくると自分の好きなテキストエディタを使ったり、CoffeeScriptやTypeScriptを使ってコードを書きたくなってくるかもしれません。またコードのテストも行いたくなるでしょう。統合開発環境も良いのですが、行いたいことに合わせて最適なツールを選択して開発環境を整えるのも開発を効率的に行う一つの手法です。

Titanium Studio
Titanium Studio

テキストエディタ

テキストエディタは手に馴染んだ好きなものを使うと良いでしょう。JavaScriptをベースにコードを書いていくことになりますから、JavaScript のシンタックスハイライト機能を持つエディタを使うとコードを見やすくなります。ChatWork社内ではVimとSublime Textを駆使するエンジニアが多くなっています (私はSublime Textを使って開発しています) 。

Sublime Text
Sublime Text

次のページではTitanium Studioを使わない開発環境を整える方法について説明をします。


  1. 2013年09月現在8,400円/年かかります。 

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