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実務で使えるTitaniumテクニック

Titanium Mobile を実務的に使うための開発環境の整え方(1)

Ryugoo

Titanium Mobile を実務的に使うための開発環境の整え方(1)

コマンドライン環境

コードを好きなエディタで書くようになっても、ビルド作業をTitanium Studioで行っていては効率的ではありません。コマンドラインツールを組み合わせて、柔軟にワークフローを構築したいところです。幸いAppceleratorはTitanium CLIというNodeベースのコマンドラインツールを提供しています。Nodeを基盤に作られているのでNodeの実行環境が必須です。最近はTitanium Studio をインストール後にTitanium Studioを立ち上げると、Titanium CLI環境をインストールするためのダイアログが出るようになりました。このダイアログに従えばNodeを含めた環境構築が可能ですが、ここでは手動で環境を整える手法を紹介します。

nvm(Node Version Manager)をインストールする

公式に提供されているパッケージHomebrewを使ってインストールしても良いのですが、ベータ版のTitanium SDKを試してみたくなったときなど、柔軟にNode環境を切り替えできると便利なので、nvmを使って環境構築すると良いでしょう。nvmのインストールはターミナルを開いて、

$ curl https://raw.github.com/creationix/nvm/master/install.sh | sh

を使って簡単にインストールすることができます。~/.bash_profileまたは~/.profileに設定が書き込まれます。Zshなどbash以外のシェルを使っている場合は適宜設定してください。nvmが使えるようになったか確認するにはターミナルでnvmと入力してみましょう。UsageがExampleなどの情報が表示されたらnvmが使えるようになっています。もしもコマンドが見つからないなどのエラーが表示されたら、ターミナルを立ち上げ直したり、シェルのプロファイルを読み込み直すなどしてみてください。

nvmを使ってNodeをインストールする

2013年09月現在、Nodeは0.10系が安定版として公開されています。しかし、Titanium CLI の環境構築では旧安定版である0.8系をインストールしてください。Titanium CLIの公式ドキュメントには、

The CLI requires Node.js 0.8 or later.

として0.8系より後のバージョンでも良いとは書かれているのですが、その他のNodeベースのツールと組み合わせる際に相性の問題が出やすいために0.8系を採用します。2013年09月時点で0.8系の最新バージョンは0.8.25ですので、これをインストールします。インストール後、システムデフォルトの Node.js を0.8.25にします。

$ nvm install 0.8.25
$ nvm alias default v0.8.25
$ node -v
v0.8.25

Titanium CLIをインストールする

Titanium CLIはnpmを使ってインストールします。npmは Nodeをインストールすると同時にインストールされます。Titanium CLIの他に、Titanium用の MVCフレームワークを提供するAlloyやTitanium Cloud Servicesを使うためのモジュール、コード解析を行うためのTitanium Code Processorを一緒にインストールします。いずれもAppcelerator提供のものです。

$ npm install -g titanium alloy acs titanium-code-processor
$ titanium -v
3.1.2

2013年09月時点でTitanium CLIはバージョン3.1.2が提供されています。次にTitanium CLI を使ってTitaniumアプリケーション開発に必要な環境設定を行います。

Titanium CLIの初期設定を行う

Titanium CLIを使うとアプリケーションプロジェクトの新規作成からTitanium SDKのインストール、シミュレータを使った動作確認、実機への転送までTitanium Studioが提供する大半の機能をコマンドラインから操作することができるようになります。まずはTitanium CLIを活かすための設定を行います。Titanium CLIにはいくつか設定を行うためのオプションが用意されています。

$ titanium login
$ titanium logout
$ titanium setup
$ titanium config
$ titanium sdk

Titaniumアプリケーション開発を行うときはAppcelerator Networkに接続する必要があります。Appceleratorのサイト上で開発者登録を行う必要があり、これは無料で行うことができます。titanium loginコマンドはこのAppcelerator Networkにログインするためのコマンドです。Titanium CLIをセットアップ後、一度だけ行う必要があります。

$ titanium login
Titanium Command-Line Interface, CLI version 3.1.2, Titanium SDK version 3.1.2.GA
Copyright (c) 2012-2013, Appcelerator, Inc.  All Rights Reserved.

Please report bugs to http://jira.appcelerator.org/

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Password: 登録したパスワード

Logged in successfully

ログイン後、Titanium SDKをインストールします。SDK のインストールはtitanium sdk installを行います。これによって自動的に最新の安定バージョンがダウンロードされ、インストールされます。 2013年09月現在の安定版は 3.1.2.GAです。

次にtitanium setupを行います。セットアップ中に聞かれる事項は以下の通りです。

What is your name?
アプリケーションプロジェクトの開発者名に記載される名前
What is your email address used for logging into the Appcelerator Network?
Appcelerator Network に登録しているメールアドレス
What would you like as your default locale?
日本ならば**ja**と入力する
What Titanium SDK would you like to use by default?
デフォルトで使用する Titanium SDK のバージョンを入力する
Path to your workspace where your projects should be created
アプリケーションプロジェクトを管理する為のデフォルトのディレクトリをフルパスで入力する
Path to the Android SDK
Android SDK へのパスをフルパスで入力する

これで基本的な設定が終わります。Xcodeがインストールされている場合はiOS SDKへのパスは自動設定されます。Titanium CLIをプロキシ環境下で利用したい場合や Android NDKへのパスを設定したい場合など、より詳細な設定を行いたい場合はtitanium setup -aとしてコマンドを実行することで詳細設定モードに入ることができます。

Titanium CLIと好きなエディタを組み合わせることで、Titanium Studioに頼らずとも Titaniumアプリケーション開発を行うための環境が整います。次回は、構築した環境に加えてテスト環境の整備を行っていきます。

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