Google+ もご覧ください
ユーザーアイコン

インタビュー

スマートフォンWebサイトは今後どう進化していくのか?アイスリーデザイン社芝社長に聞く

スマートフォンWebサイトは今後どう進化していくのか?アイスリーデザイン社芝社長に聞く

iPhoneがリリースされたときからはじまったスマートフォン最適化サイトは約2年毎に大きな変化をしています、そう語るのはスマートフォン最適化対応サービス フラミンゴ を提供するアイスリーデザインの芝代表取締役です。今回、新しく開始するWebサービス フラミンゴ とこれまでの経験から得られたスマートフォン最適化サイトの変化についてお話を伺いました。

スマートフォンWebサイト進化の歩み

最初は320pxの狭いUIだけにフューチャーフォン向けサイトをスマートフォンでも見られるようにした程度のサイトが多かったです。静的なWebサイトでスマートフォンでは見るだけといった形に特化していました。

その2年後になるとスマートフォンに最適化されたサイトが増え、そのUIも十分に考えられたサイトが多くなりました。そして最近のトレンドとしてはUIのみならずUX、つまりWebアプリケーションとしてサイトを提供し、ネイティブアプリと同じようなアニメーションを実装するサイトが増えています。

[PR] フラミンゴの仕組み

当社のフラミンゴでは既存のデスクトップ向けWebサイトから情報を読み取り、スマートフォンに最適化された状態にして出力します。当社では従来プロキシ型のスマートフォン最適化サービス スマートコンバート を提供してきましたが、さらにそれを進化させたのがフラミンゴになります。

PC タブレット スマートフォンのレスポンシブサイト 変換 最適化ならフラミンゴ

フラミンゴではスマートフォンからのアクセスをJavaScriptで判定し、PCコンテンツをダイナミックに置換してスマートフォンに送ります。つまりURLはデスクトップとスマートフォン同一のものが利用できます。専用のIDEを備えていますので、プログラマでなくとも制作が可能です。

変換の際に利用するテンプレートはPHPを使うデザイナーの間で良く知られているSmartyの文法に似せています。PCサイトのデータをJSONやXPathを使って指定することで、繰り返しの処理をしたり、判定をしてコンテンツの出し分けができるようになっています。

フラミンゴで使えるストレージも用意されていますのでスマートフォンだけに使いたい画像をアップロードしておくことができます。またよく使うコードを保存しておくスニペット、複数人で作業できるコラボレーション機能など単なるスマートフォン変換ではない、スマートフォン最適化サイトのためのプラットフォームになっています。

速度面も考慮し、CDNによるコンテンツ配信も行っています。さらにJavaScriptのミニファイ化、ローカルストレージも使っています。LTEなどで十分に高速化されてきているとは言え、スマートフォンにおける表示速度はユーザ体験に大きく関わってきますので重視している点です。

デバイスの進化がもたらすもの

例えばYahoo! Japan、楽天といった有名サイトを見た場合、どちらのサイトもデバイスによってHTMLを変えています。レスポンシブではありません。つまり各デバイスに対するWeb戦略をどう考えるかということなのですが、単純に表示すれば良いというのであればレスポンシブで良いでしょう。ただしその場合はクリック(タップ)の世界のままです。

デバイスが高機能化し、さらにHTML5による機能も充実していく中ではタップではなく、スワイプや画面切り替え時のスクロールアニメーションなどよりアプリに近いレベルの動きが広がっていきます。これらをレスポンシブに、つまり全てのデバイスに対して共通したHTMLで提供するのは難しいのではないでしょうか。

今後求められる技術、知識

エンジニア

インターネット速度が高速化し、デバイスが大画面化、高機能化すればフロントエンドエンジニアの重要性は増していくと考えています。

現在、ChefやCIなどフロントエンドエンジニアでもインフラ系のツールを使えるようになってきていると感じています。サーバサイド、クライアントサイドなどの区分をせず、フロントからインフラまで幅広く情報を吸収していく必要があると考えています。

フロントエンドとしてはこれまでのWebサイトを作るのではなく、アプリを作るのに近い考え方が必要だと思います。

デザイナー

Webサイトデザインの場合、画像としてデザインしたり、そのHTMLコーディングをしたりと基本的に動きがあるものではありませんでした。それに対してスマートフォンの場合、アニメーションなどの動きを含めたUXデザイナーが求められているように感じます。

タブレット最適化サイトはどう捉えるべきか

今の時点ではタブレットからのWebアクセスはあまり多くありません。まだ予算的にも投資できる規模ではないようです。そうなるとデスクトップの情報再設計版で良いのではないかといった話になりやすいです。ただし今後自宅からのインターネットアクセスにおいてデスクトップからタブレットに移行していくと状況は変わってくると思います。そうなるのは後3〜5年といったところでしょうか。

現状と今後

ここ1年くらいでレスポンシブWebデザインが広がっていきましたが、その中でレスポンシブWebデザインだけでは実現できないことがあるという理解が広がってきたようです。そうなるとそれぞれの技術的特性を把握した上で、どれを適用するかを考えるようになっていくと思います。

例えばメディアサイトの場合コンテンツが大事なのでレスポンシブにして幅広いデバイスに情報を配信していくなど、サイトの特性や目的によって最適な技術を選択していく考えが必要になっていくと考えています。

使いやすいUIとは何か?

とあるイベントで使いやすいUIとは何かという質問がありました。これの答えとして、それは国によって異なると。その国でメジャーなサイトが最も使いやすいUIになっていくという話でした。つまり日本でいえばYahoo! Japanや楽天になります。海外の先進的デザインを取り込むのは大事なことですが、それが国内の現状にそぐわない場合ユーザに余計な混乱をもたらしてしまいます。

これは現在分岐点にきていると感じていて、現状のデスクトップユーザがスマートフォンサイトに移ってきているのか、スマートフォンアプリから入ってきたユーザがスマートフォンのWebサイトを見ているのか、その分かれ目にきていると思います。そのため保守的なサイトではデスクトップ風にスマートフォンサイトをまとめ、先進的な試みとしてはアプリ風に寄せていくと考えています。


今後、スマートフォン最適化サイトはよりネイティブアプリに近いものになっていくと予想されます。そうなるとデスクトップ向けのWebサイトで求められる情報とは大きく異なってくるかも知れません。ネイティブとWebサイトの境目がどんどんなくなっていく中、今後開発者としてもアニメーションやスワイプ、加速度などスマートフォン特有の機能も積極的に取り入れていきたいですね。

スマートフォン変換・マルチデバイス対応・push型配信サービス | i3DESIGN(アイスリーデザイン)

Responsive web design

記事をリクエストする

関連記事

コメント